ソビエトと非侵略的な国々(その2・完結)

 

Stuart E. Grummon 代理公使、1939年6月1日付の報告です。

Foreign relations of the United States... The Soviet Union, 1933-1939. (p.766-768)

機械翻訳を利用した個人的な訳ですので誤訳によって生じた損害の責めは負いかねます。おおよその内容を把握するためのものとしてご利用ください。

 

「イギリスやフランスとの交渉を進めるにあたって、ドイツやイタリアなどの国々との商取引を放棄する必要があるとは我々は全く考えていない。」既に昨年、ドイツ政府の主導により、商業協定と新たな信用取引に関する話し合いが始められた。二億マルクの新規の信用取引の拡張をドイツは提案した。その時は合意に至らなかったので、議題は取り下げられた。1938年の終わり、ドイツ政府は再び経済的な話し合いと二億マルクの信用取引の議題を提起し、この点について一定の譲歩をなす意欲を示した。1939年の初め対外貿易人民委員部は、ドイツの特別代表シュヌーレ [訳注:Karl Schnurre か?] が交渉を続けるためにモスクワに来ることを知らされた。シュヌーレの代わりにモスクワのドイツ大使によって、これらの話し合いが行われたのであるが、意見の相違のために物別れに終わった。「一定の兆候から判断すると、話し合いが再開されるかもしれないとの余地はある。」1939年、イタリアと、相互に有益な貿易協定が締結された。ソビエトポーランド間の、明らかな関係の改善が注目されねばならない。友好的なトルコとの関係は順当に進展している。最近のポチョムキン [訳注:ヴラジーミル・ポチョムキンか?] のアンカラへの有益な訪問は、著しくはっきりと重要性を有していた。数百年の間ロシアに所属していたオーランド諸島の問題は、ソビエト連邦にとって非常に重要である。革命後、これらの島々はフィンランドに割譲され、ソビエト連邦の関与なしに島々を要塞化することを禁ずる協定が1921年に締結された。現時点では、ソビエト連邦はこの不法行為に抗議することしかできなかったが、それでもソビエトの利益に損害を与える島々の法的地位の変更は不可能であるし、無視することはできないと明らかにした。島々の戦略的重要性の見地から、ソビエト政府は提案された要塞の性格と規模に関する情報をフィンランド政府に要求したが、この要求は軍事的秘密を理由に拒否された。1921年の協定で特別な権利を有しておらず、ソビエト連邦よりも島々への直接の利害が少ないスウェーデンに、フィンランド政府が詳細な情報を提供したので、この理由は全く説得力がなかった。ソビエトの異議の結果、国際連盟理事会はフィンランドスウェーデンの提案の承認を拒否した。フィンランド政府はこの状況から必要な結論を出すべきである。「我々は、ソビエト連邦の防衛にとって極めて重要なこの問題において、我が国の利益が無視されることが可能であるとは考えていない。」極東、ソ連と日本との関係に関して、最も重要な問題は漁業協定の問題であり、それは長い交渉の後に一年間の合意をもたらした。この合意は、とりわけ日本の反動的勢力が、その政治的側面を強調するためにあらゆる努力をし、あらゆる種類の脅しを用いることまでしたので、政治的重要性を大いに有する。しかしながら、日本の反動派は、ソビエト連邦に対する脅しは目的を達成しないと納得することができた。国境の問題に関しては「日本の満州国軍側の、国境での挑発を、ソビエト政府は容認しないと関係者が理解する時が来たようだ」。これはモンゴル人民共和国の国境に関しても覚えておかねばならない。モンゴル共和国との相互援助条約が存する点から見て「我々はモンゴルの国境を、我々自身のように断固と守るつもりであることを警告せねばならない」。モンゴル共和国側の侵入[侵略]という日本の告発は「滑稽で恥ずべき」である。忍耐には限度があることも理解されなければならない。それゆえ日本の満州国軍側の、ソビエト連邦やモンゴル共和国の国境での、挑発的な違反の頻繁な繰り返しを早晩やめるのがよいであろう。駐モスクワ日本大使にも適切な警告が出されてきた。

 

中国と我が国との関係について話す必要はない。自らの独立のために苦闘する人民の支援についてのスターリンの声明は、中国にも全面的に適用されるし、「我々は一貫してこの政策を実施している。それはヨーロッパで我々が直面する課題、すなわち、侵略のさらなる発展に対抗する平和的国々の統一戦線の設立に適合している。」ソビエト連邦は、1921年、あるいは5年~10年前よりも強力であり、今なお明らかにそれを理解していない我々の近隣のある国々に、この事実を思い起こさせることが必要である。ソビエト連邦の対外政策は、基本的に平和を愛しており、侵略に対抗して向けられている。「これは、侵略国自らによって完全に理解されることが最良である。かなり遅れて遠慮がちに、ある民主的な国々は、この単純な真実の実現へとやって来ている。しかしながら、実際に侵略に反対している平和的な国々の統一戦線においては、優越的地位はソビエト連邦に属さざるを得ない。」