機密のポーランド文書(その6)

 

機械翻訳を利用した個人的な訳ですので誤訳によって生じた損害の責めは負いかねます。おおよその内容を把握するためのものとしてご利用ください。

President Roosevelt's Campaign To Incite War in Europe

 

 

 

1939年3月7日、Potocki大使はルーズベルト外交政策についての、極めて明快で知覚の鋭い報告書をポーランドの彼の政府に送った。この文書は、ポーランド語の原文1ページ目の複写と併せてそのドイツ語翻訳を掲載したドイツの主要紙が発行された時、1940年10月28日の版で初めて公開された。国家社会主義党の主要紙であるVoelkischer Beobachterは、大使の報告書を次の所見とともに公表した。

 

――文書そのものは解説を必要としない。ポーランドの外交官によって報告されたアメリカ内部の状況が一から十まで正しいのかどうか我々にはわからないし、それは我々に関係しない。それはただアメリカ国民のみによって決断されなければならない。だが歴史的な真実のために、この文書によって再び明らかにされ実証される、特に欧州での、アメリカ外交の戦争挑発活動を明らかにすることは我々にとって重要だ。ただ誰が、そしてどのような動機で、アメリカ外交をこの針路へと操縦してきたのかは謎のままである。いずれにせよ結果は、西洋とアメリカの両方にとって悲惨であり続けてきた。西洋は戦争へと投げ込まれ、そして、普段はアメリカ国民と変わりがないし、実際に何世代もの間友人として暮らしてきたが衝突してこなかった・・そのままでありたいと思う・・列強の対立をアメリカはもたらしてきた。――

 

この報告書は、1940年3月に「ドイツ白書No.3」の一部として出版された、ポーランド文書のうちの1つではなかった。けれども1943年に『ルーズベルトの戦争への道』と題されたコレクションの一部として出版された。私が調査した限り、この英語訳はかつて世に出たことがない初めてのものである。1939年3月7日、Potocki大使の機密報告は全文でここにある。

 

――アメリカの外交政策は、いまや政府だけでなくアメリカ全国民にも関係する。最も重要な要素はルーズベルト大統領の公式声明だ。ほぼすべての演説において彼は、欧州における見解とイデオロギーの混沌に対抗して外交政策を活性化する必要性に、多かれ少なかれ明示的に言及する。これらの声明は記者団によって拾い上げられその後、すでに形成された意見を強化するような方法で平均的なアメリカ人の心に上手く浸透した。同じテーマが絶えず繰り返されている、すなわちヨーロッパでの戦争の危険性や、敵のファシズムによる洪水から民主主義を救うこと。これらの公式声明すべてにおいて、通常は、ナチズムとナチス・ドイツによる世界平和への危険という、ただ一つのテーマがあるにすぎない。

これらの演説の結果国民は、再軍備と、空・海軍のための莫大な額の支出とを支持するように呼びかけられている。この背後にある紛れもない考えは、もし武力紛争が起こったなら、アメリカ合衆国は避けることができないのではなくて、作戦行動に積極的な役割を果たさなければならない、ということだ。報道によって支援されているルーズベルト大統領の効果的な演説の結果、アメリカ国民は今日、全体主義ファシズムのように感じられる全てのものを憎むために入念に操られている。だが、この種のものにソビエト連邦が含まれていないことは興味深い。アメリカ国民は、ロシアはむしろ民主主義陣営にいると考える。スペイン内戦の間、いわゆる政府支持者が民主主義思想の擁護者と看做されたことも事実だった。

国務省はさほど注目を集めることなく運営されているけれども、コーデル・ハル国務長官ルーズベルト大統領は同じアイデアに忠誠を誓うことは知られている。しかしながら、ハルはルーズベルトよりも遠慮がちで、一方をナチズムとヒトラー、他方をドイツ人として、その間で区別を作ることが大好きだ。彼はこの独裁的な政府の形態を一時的な「必要悪」と考えている。対照的に国務省は、ソビエト連邦とその内部状況に信じ難いほどの関心があり、それ自身の弱点と衰微について公然と心配している。アメリカがロシア人に関心を持つ主な理由は極東の状況だ。現在の政府は、日本との紛争の勝者として赤軍が現れることを見て喜ぶであろう。だからこそ、政府の同情は明らかに、最近2500万ドル相当の財政援助を受け取った中国の側にある。

アメリカ大使として仕える大統領の特別な使者はもちろん、外交職からのあらゆる情報が熱心な注目を集めている。大統領は、個人的な意見の交換のため、そして特別な情報や指示を彼らに与えるため、頻繁に彼の代表者達を海外からワシントンへと呼び寄せる。特使や大使の到着はいつも秘密で覆われていて、彼らの来訪の結果についてはほとんど報道に表われない。国務省はまた、これらの対談の過程について、いかなる種類の情報も与えないよう配慮している。大統領が外交政策を作成するという実用的な方法が最も効果的だ。彼は海外の代表者達・・ほとんどは彼の個人的な友人・・に個人的な指示を与える。このようにしてアメリカ合衆国は、快適な孤立政策を捨てるという明白な目的を伴って、国際政治の中の危険な道へと導かれている。大統領は自国の外交政策を自身の野心を満たす手段と見なしている。彼は世界のその他の首都での、彼の反響[こだま]を慎重に楽しそうに聴く。国内、同様に外交政策において、大統領と彼の政府がすばやく野心的に決定を実行する際の、唯一の障害物は合衆国議会である。150年前、合衆国憲法はアメリカ議会に、ホワイトハウスの法律を批判したり拒否しても差し支えない最高の特権を与えた。

ルーズベルト大統領の外交政策は最近、下院と上院で激しい議論の対象となっており、それは興奮を引き起こした。両議院に数多くいる、いわゆる孤立主義者が、ルーズベルトに強硬に対抗して現れてきた。代議員と上院議員は大統領の、合衆国の国境はライン川の上にあるとの発言にとりわけ動揺させられ、新聞で報じられた。しかしルーズベルト大統領は優れた政界関係者であり、合衆国議会の権力を完全に理解している。彼に親身な人々がそこにいて、そして彼は頃合いを図って厄介な状況から脱け出す方法を知っている。

とても賢く器用に彼はアメリカの再軍備問題と外交政策の問題とを結びつける。彼は特に、防衛的な平和を維持するため、膨大な金額を支出する必要性を力説する。戦争が起こった場合に介入したり、イギリスやフランスの支援に赴くために合衆国が武装しているのではなく、むしろ強さを見せる必要があるとの理由と、欧州で武力紛争が起こった場合に備えた軍事的準備であると、彼は明確に言う。彼の見解では、この争いはこれまで以上に深刻になりつつあり、全く避けることができない。

問題がこのように提示されているので、両議院には反対する理由がない。それとは反対に、両議院は10億ドルを超える軍備計画を受け入れた(通常の予算は5.5億、緊急予算は5.52億ドル)。だが、再軍備政策の口実の下にルーズベルト大統領は、戦争が起こった場合、すべての軍事力・財政力とともにアメリカ合衆国が民主主義諸国の側に現れるだろうことを非公式に世界に示す、外交政策の推進を継続する。

結論として、欧州で戦争が起こった場合に参戦するためのアメリカ国民の技術的、精神的準備は、いち早く先に起こっていると言える。アメリカ合衆国は最初からフランスとイギリスをあらゆる物資で支援するつもりであるように思われる。しかしながら私はアメリカ国民・代議員・上院議員が最終決定権を持つと知っており、1917年のようにアメリカが戦争に参入する可能性は大きくない、というのが私の意見だ。それは農村地域が多くを占める中西部および西部の州の大多数は、欧州紛争への関与をぜひとも避けたいからだ。彼らは、ヴェルサイユ条約の宣言と、戦争は民主主義のために世界を救うことであったという有名な言葉を覚えている。ヴェルサイユ条約もそのスローガンも、あの戦争についてアメリカ合衆国に折り合いを付けることがなかった。何百万の人々には、欧州諸国が今なおアメリカに負っている、未払いの数十億による苦い後味だけが残っている。――

 

駐仏ポーランド大使 Juliusz Lukasiewicz は1939年3月29日、パリのブリット使節とのさらなる会話についてワルシャワに報告した。Lukasiewiczは、ポーランドとイギリスの両国に、平和のための強い感情に直面しても、ドイツに対する全く強硬な政策を説得して採用させるためのルーズベルトの努力について論じた。報告書はこれらの言葉で終わる。

 

――・・このような困難で複雑な時代にブリット大使と協力することは我々に有用であるとわかる[証明される]であろうと信じるので、上記すべてをあなたに知らせることは私の義務であると考える。いずれにせよ、彼が我々の見解に完全に同意していることは絶対に確実で、そして、考え得る最も多方面の友好的な協力の準備ができている。

ロンドン駐在のアメリカ大使[ジョセフ・ケネディ]の努力を強化するため、私はブリット大使に、イギリスが上手に隠された侮蔑でもってアメリカの努力を取り扱うことは不可能ではない、という事実に言及した。確かにそうかもしれないと彼は答えた、しかしそれにもかかわらず、アメリカはイギリスに実際に圧力をかけるための自由に使える手段を持っている。彼はこれらの手段を動員することを、真剣に検討しているであろう。――

 

1939年3月29日にロンドンのポーランド大使、Edward Raczynski 伯爵は欧州危機が継続していることと、彼のアメリカ人カウンターパート、ジョセフ・ケネディ大使との会話についてワルシャワに報告した。Raczynskiへのケネディの意見は、ブリットの外交界での評判を無分別な大言壮語として確認した。

 

――私はケネディ氏に、最近、英国首相チェンバレン氏とポーランドに関してすることになっていた会議についての空白部分を尋ねた。ケネディは驚いて、そのような特別の意味のある非公式会談は決して開催されたことがないと断言した。それに加えて、それに関する彼自身の主張をいくらか否定して、彼のパリとワルシャワの同僚[ウィリアム・ブリットとアンソニー・ビドル]「イギリスの状況を明確に把握できない立場にある人々、彼自身」が、この非公式会談についてまさしく率直に話すべきだ、とケネディは不満と驚きを表明した。

ポーランドは、特にダンツィヒに関して、イギリスをその跡に引き入れるであろう、ドイツに対する武装抵抗運動に賛成して決意するはずであると確信した、とケネディ氏は宣言した。彼の見解は、ここで最も重要な権威者達との一連の非公式会談を踏まえていることを私は理解した。――

 

ポーランドの報告書からの抜粋はこれで終わる。