朝鮮における共産主義

 

機械翻訳を利用した個人的な訳ですので誤訳によって生じた損害の責めは負いかねます。おおよその内容を把握するためのものとしてご利用ください。

Foreign relations of the United States. Diplomatic papers. 1945.V.6. p.1032-1036

 

 

The Chairman of the Korean Commission in the United States (Rhee) to the Acting Chief of the Office of Far Eastern Affairs (Lockhart)


WASHINGTON, July 25, 1945.

 

MY DEAR MR. LOCKHART:6月8日付の貴殿の手紙と、ジョセフ・C・グルー国務次官によって公表されたヤルタ秘密合意についての声明に、心より感謝申し上げる。朝鮮の将来の地位に影響を及ぼすそのような協定の存在を否定することは、通常の状況下であれば差し支えないと考えるべきである。同時に、以下の点に照らし、我々の疑問は完全に解消されたわけではないことを告白しなければならない。


(1)その密約の真正は申し分のない評判のアメリカ人によって保証されたのだから、彼は情報の出所を明らかにするだろう。
(2)ソ連当局はこれまで不気味なほど沈黙を守ってきた。我々はソ連大使に説明を求めたけれども、まだ返答を得ていない。
(3)チャーチル首相は、ヤルタでは多くの議題が話し合われたけれども、現時点では明らかにできないと述べた。首相はそれらの中に朝鮮問題が無かったとは言わなかった。
(4)過去40年間、日本と戦ってきた朝鮮は、国連に多大な人的資源を提供し、もし受け入れられれば連合軍の犠牲者数を減らすはずの戦争計画を多数提示したけれども、米国は我々の要請を執拗に拒絶した。このことは、口頭であれ書面であれ、同じ性質の合意がヤルタ会議よりもずっと前から存在したことを示している。
(5)朝鮮は1905年に秘密外交の犠牲になった。何年も経ってからそれが明らかになり、朝鮮人が抗議するには遅すぎた。朝鮮人が外交上の抗議や否定以上の実質的な保証を望んでいるとすれば、誰が彼らを非難できるであろう?

 

朝鮮人は、朝鮮の自由と独立を誓うカイロ宣言に感謝していると、故ルーズベルト大統領、チャーチル首相、蒋介石元帥に再三述べてきた。我々もまた、国務省の職員たちが我々に付与した再保証を高く評価し、誠意をもってなされたそれらの再保証を当てにする。

 

アーチボルド・マクリーシュ国務次官補による最近のラジオ演説を参照すると、カイロ宣言で述べられたように、朝鮮人は「適切な時期に」独立を獲得するだろうと次官補は語り、続けて「それは、おそらく彼らが自らを統治できるようになり次第ということを意味する」と述べた。我々は、おそらく、よりももっと明確に知りたい。

 

「サンフランシスコ会議に出席した国際連合はいずれも法的に構成された政府当局を有しているが、朝鮮臨時政府その他の朝鮮人組織は、合衆国が政府当局として承認するための必要な資格を有していない」というあなたの手紙の記述は、朝鮮臨時政府が何か重要なものを欠いていることを意味する。朝鮮臨時政府が合衆国の承認を得る資格を所持し損ねるとの条件を我々は知らない。国際法上、承認の最初の前提条件の一つとされる安定性は、臨時政府によって証明されてきた。四半世紀の間、さまざまな暴風雨を乗り切り、それでも朝鮮唯一の政府として存立する。


国際法が要求するもう一つの条件は、国民自身による当該政府の支持である。朝鮮人はこの条件も満たしている。我々は満場一致を要求していない。けれども朝鮮内外における圧倒的多数の構成員は、堅く我々を支持している。


その上、その朝鮮政府は、朝鮮13省の代表によって、上海その他の場所ではなく、ソウルで1919年に設立された。ソウル宣言の原本コピーを同封する。この政府が朝鮮で組織されつつあった間、上海とシベリアで同時に成立した。けれども、ソウルの発表を受けて他の二つは自主的に事業を中断し、数千人の犠牲者を出して成立したソウル政府に合流した。

 

中国政府とフランス共和国臨時政府は、少なくとも、事実上その地位を認められてきた。加えて、前者は我々にできる限りの財政支援をしてきた。

 

国家主義者、共産主義者無政府主義者までも含んだ連立内閣が1944年4月に発足し、自由中国における全朝鮮人の結束を成し遂げた。しかし最初は親日派、後には各地の親共産主義者によって「朝鮮人の不和」の話が大々的に宣伝されてきたため、朝鮮人に関し、一般市民に完全に誤った印象を与えた。実際のところ、朝鮮人の間の「不和」は、すべての民主主義国における、少数派の共産主義者と多数派の国家主義者の間に存在する不和にすぎない。国務省が繰り返し言及し、国務省の職員たちが朝鮮臨時政府と同じレベルに置いてきた「もう一方の朝鮮人グループ」「もう一方の組織」は、一握りの朝鮮人共産主義扇動者と親共産主義のグループにほかならず、彼らは朝鮮のためのルブリン委員会を目指して努力する傾向がある。これらのグループは、これまでも、現在も、国務省職員の一部の協力を得ている。彼らは、朝鮮人の大多数が臨時政府に反対しているとの印象を密かに作り出している。けれども朝鮮人の中にいるときは、彼らは臨時政府に公然と反対しようとはしない。

 

もし、合衆国のそれを基にして統治原理を宣言した朝鮮国民党が、「承認を得るための必須条件」として要求される資格を満たすため、少数の共産主義者の要求に応じて臨時政府を明け渡さなければならないのであれば、他のすべての民主国家の間に全会一致が存しないのと同様に、朝鮮人の間でも全会一致が存しないはずだと認める方がよいだろう。同時に、朝鮮にいるすべての朝鮮人が一つの目的、すなわち、祖国の独立に団結していることを我々は保証する。

 

あなたが「朝鮮臨時政府のような集団に対処する際の当政府の方針は、国際連合の勝利が達成されたときに、朝鮮国民が樹立を望む政府の最終的な形態と政府の人員を選択する権利を傷つけかねない措置を講じることを避けることにある」という事実を最後に明らかにしてくれたことに我々は特に感謝している。これは、ルブリン政府を樹立する機会を朝鮮人共産主義者に与えるため、国務省は朝鮮臨時政府の承認を遅らせてきた、という我々の信念を裏付けるものとみられる。もしそうであるなら、それはまさしく、朝鮮に民主主義を確保するため、我々が避けようと努力してきたものだ。事実上、朝鮮には共産主義者の問題がない。朝鮮人共産主義者に関して我々が抱えている問題は、合衆国と自由中国に居る一握りの共産主義者と親共産主義の扇動者だけである。

 

シベリアに住む大勢の朝鮮人は、我々が思うところ、大部分が国家主義の感情を抱いている。したがって、真珠湾での惨事ののち、国際連合が、民意を代表する大韓民国臨時政府に支援と協力を提供していれば、臨時政府は共産主義者を含むすべての反体制勢力を統一する立場になってきただろうし、シベリアに住む朝鮮人ですら、朝鮮政府とソ連政府、両方の忠実な友人になっていただろう。国務省の行動の遅れは状況を非常に複雑にしたけれども、まだ遅すぎることはない。


一方、朝鮮人共産主義者が朝鮮臨時政府に対抗して政権を樹立できるようになるまで、国務省がこの問題を放置するとすれば、多数派の朝鮮人国家主義者と少数派の朝鮮人共産主義者との間での流血沙汰は避けられないだろう。ソ連政府は、およそ八万の朝鮮人朝鮮人赤旗軍から除隊させ、市民の服装で朝鮮へと送りだしてきた。中国や欧州における多くの国々と同様、有害なプロパガンダは朝鮮でも深刻な問題になるだろう。解放された欧州の国々の大半で起こった出来事を鑑みると、もし合衆国が、欧州で起こったことをアジアでも許したとすると、朝鮮人が自らの選択をする機会はほとんど無いはずだ。朝鮮人の自らの選択に基づく政府を樹立するための公平な機会を与えるという合衆国政府の善意は、ソ連支配下では不可能になる。


我々が国務省の役人たちに述べてきたことをもう一度繰り返すと、長い目で見ると、この政策は合衆国を不利な立場に置くことになろう。朝鮮を犠牲にして日本を懐柔しようとした1905年以降の政策が真珠湾の惨事につながったのと同様、朝鮮の正義を犠牲にしてソ連を懐柔する政策も災いをもたらすに違いない。


したがって我々は、朝鮮のためだけでなく合衆国のためにも、朝鮮臨時政府を支援するため直ちに行動を起こすことを、貴殿および他の国務省職員に嘆願する。

 

敬具。李 承晩