トルーマン演説 1945.10.27

 

機械翻訳を利用した個人的な訳ですので誤訳によって生じた損害の責めは負いかねます。おおよその内容を把握するためのものとしてご利用ください。

The Department of State bulletin. v.13 p.653-656

 

 

Restatement of Foreign Policy of the United States
Address by THE PRESIDENT

[Released to the press by the White House October 27]

 

ラガーディア市長、紳士淑女諸君。今日、この素晴らしい街ニューヨークで、私に催してくれた盛大なレセプションに感謝申し上げる。我が海軍の勇敢な男女の代表として私にレセプションが与えられたことを理解しているので、私自身としても、彼らの代表としても、感謝申し上げる。

 

戦闘用の海軍、海兵隊沿岸警備隊の400万人のアメリカ人、さらに彼らを勝利へと導いた船舶に、敬意と賛辞を表している国民にニューヨークが加わる。

 

我が海軍は、陸空軍のために、2つの海を横切って世界の両側へと交通路を開いた。彼らは何百万人もの我が勇敢な男たちを最終的な勝利の上陸拠点へと上陸させた。ムルマンスクからイギリス海峡ティレニア海、ミッドウェイ、ガダルカナル、レイテ湾、沖縄まで戦い、彼らは海軍史上最大の勝利を収めた。陸海空の戦友や商船隊の隊員と共に、世界中の人類が平和と尊厳 ―我々は安全保障も期待する― の中で生活する、新たな機会を勝ち取ることに貢献してきた。

 

ニューヨーク市の港と河川、国の海岸や河川に沿った港に、強力なアメリカ海軍の船が停泊している。あなたも全国の国民も、船や乗組員を訪ねて、あなた方の子女、あなた方の労働とお金が、自由という無敵の武器へと作り上げられたのを自分の目で確かめてほしい。日本に勝利した時の艦隊は、1,200隻の軍艦、5万を超える上陸支援艇と上陸用舟艇、4万機以上の海軍機で構成された。その日の我が艦隊は世界史上かつてない海軍力だった。敵の艦隊を追跡して撃沈し、空軍力を打ち破り、軍需産業を破壊できる空母打撃群があった。海洋を徘徊し、港に侵入し、あらゆる海洋で敵の船舶を破壊する潜水艦があった。ノルマンディーからフィリピンの海岸に兵士を上陸させる能力を持つ水陸両用部隊があった。敵船舶を海から掃討し、沿岸防御施設をほとんど思いのままに砲撃した、素晴らしい戦艦や巡洋艦があった。

 

そして歴史は、偉大な指導者が、就任当初から強固な米海軍の再建のために戦ってきたことを決して忘れない。その指導者は、海軍をはじめとする米国のあらゆる力が、勝利のための無敵の軍隊へと成長するのを見守ってきた。軍隊を公正で永続的な平和のための手段にしようとし、その努力に命を捧げた、フランクリン・ルーズベルト


この艦隊の戦闘を読み上げるとそれは地球を一周する道しるべのようだ。究極の勝利への道標。北アフリカシチリア、イタリア、ノルマンディー、南フランス。珊瑚海、ミッドウェー、ガダルカナルソロモン諸島。タラワ、サイパン、グアム、フィリピン海、レイテ湾、硫黄島、沖縄。どこの海岸に踏みとどまる敵であっても、その攻撃から安全ではなかった。


今、我々は、我が海軍を復員する過程にある。我々は船を繋船している。航空隊を解散している。基地を整理し将兵を解放している。けれども動員解除が計画通りに完了したとしても、米国は世界最大の海軍力のままである。

 

その海軍力に加え、我々は、世界で最も強力な空軍力を保持するうちの一国のままであろう。加えてつい先日、急な通知でも強力で装備の整った陸海空軍を動員できるよう、全員に共通する訓練を導入するよう議会に求めた。


なぜ我々は、この強力な海空軍力を維持し、強力な陸軍予備兵力を組織しようとするのだろうか?なぜそれらが必要なのだろうか?我々は、世界のいかなる場所においても、我々のための領土をわずかにも物色することはないと、繰り返し約束してきた。自らを自衛するために必要な基地を設置する権利を除いて、他の勢力に属するものを何か求めることはない。けれども四つの主要任務のためにも、我々にはこの種の武装力がどうしても必要である。

 

第一に、陸海空軍は、同盟国と協力し、我々が打破した敵に課せられた講和条件を守らせねばならない。
第二に、我々は、国際連合の一員として引き受けている軍事的義務を果たさなければならない。すなわち、恒久的な平和を維持するため、必要であれば武力によって。
第三に、西半球諸国の領土保全と政治的独立を保護するため、他のアメリカ諸国と協力しなければならない。
第四に、この困難で不確実な世界において、合衆国憲法によって課された基本的使命、すなわち合衆国の「共同の防衛を備える」ために十分な軍事力でなければならない。

 

この四つの軍事的任務は、戦争でも征服でもなく、平和へと向けられている。もっぱら世界の平和を維持するために軍事力を行使しようと我々は務めている。それが我々自身の自由を強固にする唯一確実な方法であると我々は知っているからである。それがアメリカ国民の外交政策の基本である。


米国の外交政策は、公正と正義の基本原則にしっかりと基づいている。これらの原則を実行するにあたり、正しいと信じるものに固執せねばならぬ。我々は悪といかなる妥協もするべきでない。


けれどもこの世界において、完璧を一晩で達成することはできないと我々は知っている。完璧を追求することで、国際協力への着実な進展を妨げてはならぬ。我々は、不完全な世界で活動しなければならないと認識しているのだけれども、我々の基本原則の枠内で、可能な限りの責任を果たす用意がなければならない。アメリ外交政策の原則をもう一度述べたい。


1.我々は領土拡大や自分本位の利益を求めない。大小を問わず、他のいかなる国家に対しても侵略の計画を持たない。他国の平和目的との衝突を要する目的を持たない。
2.我々は、武力によって奪われたすべての人々に、主権者の権利と自治がやがて返還されると信じる。
3.我々は、関係を有する国民が自由に表明した希望に一致しない限り、世界の友好的な地域における領土の変更を承認しない。

4.我々は、自治の準備ができているすべての人々は、外国からの干渉をなんら受けることなく、自由に表明された選択によって、自らの統治形態を選択することが許されるべきと信じる。これはヨーロッパ、アジア、アフリカ、西半球に当てはまる。
5.我が戦時同盟国の協力と連合行動により、敗北した敵国の、自らの自由な選択による平和的で民主的な政府の樹立を助ける。さらにはナチズム、ファシズム、軍事的侵略が存在できない世界を目指す。
6.我々は、外国勢力の力によって国家に押し付けられた政府を承認することを拒否する。力による政府の押し付けを防ぐことが不可能な場合もあるかもしれない。しかし合衆国はそのような政府を承認しないだろう。
7.すべての国が、海洋の自由航行権、国境を接する川や水路、複数の国を通る川や水路の、航行の平等な権利を持つべきと信じる。
8.国家社会で受け入れられているすべての国家が、世界の貿易と原材料に、平等な条件でアクセスできるべきと信じる。
9.西半球の主権国家は、西半球の外部からの干渉を受けることなく、共通の問題を解決するため、良き隣人として協力しなければならないと信じる。
10.大国であれ小国であれ、すべての国々の間の完全な経済的協力が、世界中の生活条件を改善し、恐怖からの自由および欠乏からの自由を確立するために不可欠であると信じる。
11.世界の平和を愛する地域において、表現の自由および信教の自由を促進するため引き続き努力する。
12.国家間の平和を維持するため、平和を確保するために必要な場合には共同で武力を行使する意思のある、世界の平和を愛する諸国で構成される国際連合機構が必要であると確信する。

 

それが現在合衆国を導いている外交政策であり、自信を持って未来に向かう外交政策である。それは明日か明後日には実施されないかもしれない。それでもなお、それが我々の方針であるし、それを実現しようとするだろう。長い時間がかかるかもしれないが、待つ価値があるし、達成しようと努力する価値もある。

 

モーセ十戒自体、この数千年の間、普遍的に達成されてこなかった。それでも我々はそれらを達成するため絶えず苦労しており、年々多くの点でそれらに近づいている。時折挫折に直面するかもしれないが、世界の国際情勢に黄金律を持ち込む努力を緩めるべきではない。


我々は今、国際関係の困難な局面を経験している。過去、戦争が終結して危険が去るにつれ、共通の危難により築かれた同盟国間の結束が機能しなくなりがちだったことは、残念ながらいつも事実であってきた。

 

世界は、この戦争における連合国の、一致団結して恒久的な平和を達成しようとする決意に、失望を与えてはならない。世界は、この戦争における同盟国の協力精神を崩壊させてはならない。世界は、これが起こることを絶対に許さない。アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国の国民は、平和を愛する他の人々すべてと協力し、現在の歴史の歩みを自らの手中に収め、それを新たな方向、すなわち持続する協力へと変えなければならない。勝利の前に我々を団結させたのは共通の脅威だった。それを今後も我々を引き合わせる共通の希望とせよ。


広島と長崎に落ちた原爆は、機能しなくなる古くからの過程ではなく、平和を好む諸国間のますます緊密な統合と友好という、新しい時代のための合図とされなくてはならない。

 

平和を築くには、戦争をするのと同じくらいの道徳的な根気が必要である。それは困難であり苦心を要し、地味であるから、より多くの根気を要するかもしれない。終わりなき忍耐と継続的な努力を要する。けれどもその努力を続けたなら、人間的努力の全分野における最大の報酬を我々にもたらしうる。


勝利のため長期にわたって勇敢に一緒に戦ってきた国々の間に今日存在する性質の違いは、絶望的でも和解できないものでもない。戦勝国の間に解決できないほど根深い利害の対立はない。とはいえそれらを解決するには、忍耐と断固たる態度の組み合わせが必要となろう。我々が宣言してきた気高い原則に対する揺るがない支持を要するだろう。これらの原則を適用する方法に関して共通の根拠を見いだす意欲も必要になる。

 

我がアメリカの政策は、平和な国々すべてとの友好的なパートナーシップと、国際連合組織を全面的に支援することにある。その政策はアメリカ国民の強い支持を得ている。不安や恐怖なくしてそれを中心に我々が結集できる政策である。

 

その政策が海外で広く、明確に理解されればされるほど、より良い、より確かな平和になるはずだ。我々の側では、他国の特殊な問題を理解しようと努めなければならない。
我々は、安全保障に対する彼らの正当な主張を、彼らが見ているように理解しようと努めなければならない。


我々にとって当面の最大の脅威は、幻滅の脅威、陰険な懐疑論の危険であり、すなわち国際協力の有効性に対する信頼の喪失である。そのような信頼の喪失はどんな時でも危険になる。原子力時代ではそれは悲惨なものに他ならない。


原子爆弾が海軍、陸軍、空軍を不要にしつつあるという話が出てきている。現在のところそのような話は完全に間違っていると考える。今日、海洋覇権は米国と同盟国の艦隊にある。艦隊の代用品はない。この偉大な共和国の弱さが、世界中の文明の基礎を揺るがす悪意を持った人々をもたらしたという、苦い教訓を我々は学んだ。


遠い未来の原子力研究が、今日われわれが称える艦隊に何をもたらすかは、誰にも予言できない。しかし海軍の基本的使命は変わっていない。海洋への接近方法とその上空の制御は、依然として我々の自由、および世界平和の実施を支援する我々の能力の鍵である。海を越えない限り、我々を直接攻撃する敵は無いだろう。海を越えなければ、侵略者を止め、打破する救いの手を差し伸べることはできない。 そのため、科学がもたらすあらゆる兵器を備えた海軍は、依然その歴史的任務、すなわち我が国への海の接近方法とその上空の制御に専念している。


原子爆弾は合衆国の基本的な外交政策を変えるものではない。爆弾は、我々が六か月前に想像していた以上に、我々の政策の進展と適用とを差し迫ったものにしている。前例のない事態に対処するため、一層のスピードと決断力、創意工夫をもって国際問題に取り組む覚悟を要するということだ。


我々は、原子力の解放によって生じた問題の答えを、同様に、平和についてのその他多数の問題の答えを、国際連合の人々全員と協力して見出さねばならぬ。我々と同じ程度に、彼らも世界平和に利害関係を有している。


議会への大統領教書の中で述べたように、イギリス、カナダ、加えてその後の諸外国との原爆問題の協議は、国際連合の正式な組織化を待つことができない。これらの協議は、基礎的な科学情報の自由な交換を目指して、近い将来に開始される。けれども、これまでにも述べてきたように、これらの協議は原爆の製造過程やその他の戦争の手段には関係しないことを改めて強調したい。

 

我々の原子爆弾の所有も、その他の新型兵器の所有も、どの国にも脅威とならない。二度の大戦で合衆国を観察してきた世界は、それを十分に理解している。この新たな破壊力を手にすることを、我々は神聖な信頼と考える。我々が平和を愛しているからこそ、世界の思慮深い人々は、神聖な信頼は破られることなく誠実に実行されると知っている。

 

実に、アメリカ国民の最大の希望は、平和のための世界の協力が速やかにそのような理想の状態に到達し、原子力を使用した破壊が明確かつ有効に永久に非合法化されることにある。我々はその目標の達成を追求してきたし、これからも追求する。我々は、平和の神が、彼の進路を歩もうとする民に授けうる英知と忍耐と決意とともに、この進路を追求する。