禁輸に対する国内世論と日米首脳会議

 

Pearl Harbor. Intercepted diplomatic messages sent by the Japanese government between July 1 and December 8, 1941.

p.21-22からの翻訳です。

機械翻訳を利用した個人的な訳ですので誤訳によって生じた損害の責めは負いかねます。おおよその内容を把握するためのものとしてご利用ください。

 

 

From: Tokyo
To: Washington
August 26, 1941


折に触れて続けざまに我々がなした抗議にもかかわらず、米国は、我が国内の世論を刺激しようとしているように思える進路を歩んでいる。彼らは9月1日から、我が一般市民に欠かせないガソリンの出荷に厳しい制限を課している。ここにおいて彼らは、我々に来るはずの石油製品の貨物を積んで、我が国に隣接する水域を通過しようと計画している。これらの石油製品をウラジオストクに輸送しているという事実は、我々政府と国民の感情に痛烈な一撃を加えた。それが日米関係に深刻な影響を与えると同時に、あなたの想像を超えて、ワシントンの面々によって全国に猛烈な一撃が加えられている。


このような状況の中で、我々はそのような措置の現実化に強い反対を表明せざるを得ないし、内務省陸軍省はひどく懸念する。したがって、こうした措置は、日ソ中立条約に調和しないだけでなく国際法の解釈にも合致しないので、現在の日米外交関係の全体的な見地から、国務長官がこうした措置の即時中止を再検討するように、再びあなたからの抗議をお願いしたい。これらの抗議を提出したら、すぐに私に電信を送ること。もし米国が、ソ連への石油製品の輸送を止めることはできないとの立場をとった場合には、あなたが示唆する、輸送ルートの変更を提案するのが賢明だと思われる。けれども、万一彼らがどちらの要請にも応じなかった場合は、米国当局に対して、日本への石油製品の再出荷を早急に行うよう説得を試みるのが賢明であろうと考える。

 

さらに、26日現在、ソ連にも追加の抗議が提出されている。

 

 

From: Washington.
To: Tokyo
29 August 1941
#756 (4部のメッセージのうち第4を除き完全)

 

以下は、提案された会議などに関して、昨夜(28日)の私とハルとの話し合いの要旨である。


(A) 万一、両政府の首脳のどちらかが、ある論点に関して妥協のない態度をとった場合、非常に不幸な結果になるかもしれないので、ハルは、両首脳の会談に先立って、一般的な合意を得るための予備的な話し合いを行うことと、両首脳の決定を最終的なものにしたいとの希望を表明した。(ハルは"認可"という表現を用いた)。(この点に関しては私の電信 #703(?) を参照してください)。


(B) 過去の会談での様々な論点を最新の状態にする必要がある一方で、米国は、日米関係の調整は、中国にとって極めて重要な、中国の問題を検討することなく達成できるとの見解を維持している。

 

(C) 中国に対する政策を変えることはできないという日本の主張にもかかわらず、米国政府は、既存の米中関係を犠牲にして日米関係の調整を得ようとは望んでいない。また、米国政府はその行動によって、中国における「爆発」の原因を与えることも望んでいない。さらに、日中交渉の基礎を受け入れるよう米国政府が中国をなだめる作業は、英ソ両国の承認を得るため途方もない努力を要するものであり、そのため実現不可能と思われる。


(D) 我が軍の中国からの撤退と保護の権利の問題については、私から国務長官に、これまでの機会で述べてきたことの外に語るものはないと伝えた。けれども、近衛公が権力を握持している限り、この問題を満足のいくように解決するため彼はあらゆる努力をなすであろうと私は確信していると説明したところ、この目的に向けて帝国政府が明確な措置を採ろうとすることを期待するとハルは答えた。これらの質問に関し、私の電報 #540を確認して、それらに関する政府の見解を私に知らせてください。また、岩黒大佐[訳注]が帰国した際にも、それらに関する詳細を手に入れてください。

(E) 「首脳会議」の開催が決定した場合には、以下の提案をしたいと思う。
(1) 日本政府はハワイを会議の場所に選定したいと望んでいる一方、憲法上の要請や個人の安全の理由により、大統領にとってハワイが不満足である場合には、ジュノーを受け入れることに同意すべきである。
(2) 会議の日程は9月21日(?)から・・・までとする。
(3) それぞれの外務省、海軍省陸軍省、大使館、領事館から計五人、全部で二十人以内が会議に出席するものとする。

(Part 4 not yet available).

 

[訳注] 岩黒豪雄大佐と思われる。