レインボー・プランと太平洋艦隊

 

機械翻訳を利用した個人的な訳ですので誤訳によって生じた損害の責めは負いかねます。おおよその内容を把握するためのものとしてご利用ください。

 

Pearl Harbor attack. Hearings before the Joint Committee... v.16-17. p.2462-3

 

海軍省
海軍作戦部長
ワシントン、1941年4月3日
発:海軍作戦部長
宛:太平洋艦隊司令長官
  アジア艦隊司令長官
  大西洋艦隊司令長官
主題:現在の国際情勢についての観察

 

1. この手紙の内容を、あなたの副司令官と参謀長に開示し、かつその他には開示しないよう求められる。

2. 英国との参謀間対話が終了し、米英合同戦争計画が策定された。これら対話の報告書(略称ABC-1)の写し二部が、使者から各受取人に提供されるところだ。米英の計画に基づく海軍基本戦争計画レインボー5は準備中であり、早期に配布される予定である。レインボー5の一般的性質は共同報告書を読むことで明らかになろう。この報告書は陸軍参謀総長および私の承認を得ており、適切な時期に大統領の承認を得る見込みである。あなたは、必要に応じ、他の陸海軍の将校とレインボー5に関する事項について話し合う権限を与えられている。

3. 米英計画の基本的な考え方は、米国が太平洋艦隊から兵力を引き入れて大西洋艦隊を再強化し、必要ならば英国が海軍兵力を極東に移して日本をマレーの障壁【Malay Barrier】の北に引き付けるというものである。アジア艦隊は再強化されないだろうけれども、太平洋艦隊による攻撃作戦によって支援されるだろう。

4. 米国の国家的地位を守るという観点からすると、提案された海軍の配備は、万一英国が陥落した場合に備えて十分な安全保障を提供するものである。我々が決定的な戦域と考える大西洋で即座の強い圧力をもたらすという観点からすると、戦争の初期段階においてその計画には物足りないところがある。

5. 困難なのは、日本の行動に関する現在の不確実性、シンガポールを保持し、オーストラリア・ニュージーランド・インドを支援することが極めて重要であると英国が主張していることである。私が拒否した彼らの提案は、日本に対して立場を維持するため、太平洋艦隊ほぼ全体をシンガポールに移すというものだった。私の意見では、我々側のそのような行動はほぼ確実に大西洋での英国の敗北という結果となり、その後、米国にとって困難な時期になる。私は初期段階のための現在の計画に同意したけれども、どの時点においても、配備はその時に存する状況に依らなければならないと主張した。よって計画の弾力性と流動性は保証される。

6. 英国を即座に脅かす二つの主要な危険があるようだ。第一に海洋交通に対する潜水艦、航空機、襲撃艇の重大な脅威。最近のドイツ海軍襲撃艇の大規模な活動は、そのような襲撃艇に対処できる英国の海軍水上部隊のより広範な展開の前兆である。英国は対潜水艦護衛艦の能力がひどく不足しており、今のところ重爆撃機に対する船団や単艦の防御をほとんど考案していない。現在、補充できる約3倍の速さで船舶が失われている。唯一の解決策は、より大きな軍事力と新しいアイデアにより、攻撃者にとっての危険が克服できないほどに大きくなるまで、船舶攻撃の三形態すべてに対する防御を根本的に強化することにある、というのが私の意見である。もし派遣することができるようになれば、米海軍戦力全体を大西洋で有効に活用できる。

7. 第二の重大な危険は、大規模な爆撃で英国の生産と士気の低下が続いていることである。これは船舶の損失が大きくなるにつれてより深刻になるだろう。同時に、地中海の状況がいつ危険になるかわからない。他方、不確実性にもかかわらず、その戦域には好ましい要素が見られる。

8. 日本の態度は、今後も大西洋での戦争の行方に極めて重要な影響を与え続けるだろう。日本はここしばらく、英国、蘭国、極東にいる我々を攻撃する意向を、次第に少なく示してきた。国民は明らかに中国での戦争と現在耐えなければならない窮乏にうんざりしている。松岡のベルリン・ローマ訪問が、ドイツ支援の願望を強めるものになるのか、軽率な行動への用心を強めるものになるのかは、来月中に明らかになるかもしれない。この状況を監視することを痛切に忠告する。

9. 間違いなく、ハワイへの太平洋艦隊の集中は極東で安定化の効果をもたらした。ますます私は、英国にとって事態が悪化しすぎない限り、日本は、おそらくインドシナに対してさえ、さらなる措置を講じることをためらうだろうとの意見である。米国が太平洋艦隊の大部分を大西洋に移動させることが日本にどのような影響を与えるのかは、今のところ推測にすぎない。いずれにせよそのような移転を考えていることの兆候を示すことは、可能な限り最後の瞬間まで厳に避けることになっている。

10. 今や我々の参戦問題は、参戦するかどうかではなく、いつ参戦するかにあるようだ。世論は今、その方向にゆっくりと向かっているけれども、加速されるかもしれず、されないかもしれず。私個人の見解では、約二ヶ月以内にドイツ、イタリアと戦争(宣戦布告無しかもしれない)になるかもしれないが、日本は完全に外野のままでいる合理的な可能性がある。けれども我々は現在のところその可能性について行動できない。

11. 海軍基本計画レインボー3の作戦計画は、ごくわずかな変更で、レインボー5にも同様に有効だろう。新しい基本計画を受け取って実行可能となればすかさず新しい計画を発行できるようにするため、もしあなたが新しい基本計画を受け取る前に戦争が起こった場合には現在の指令を迅速に変更できるようにするため、スタッフの会話のレポートを研究することを勧める。

12. それまでは、あなたの作戦計画の下、さまざまな部隊が遂行するよう求められるかもしれない特定の任務において、あなたの軍を訓練するためできる限り多くの時間を割くことを勧める。米国が戦争に突入した直後のあなたが想定する特殊作戦に必要となる技術と方法を完成させる時が来たと私は信じる。

 

ハロルド・R・スターク