英仏露の支援協定(その2)

 

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Foreign relations of the United States.1939.V1. | Hathi Trust Digital Library (p.239-240)

ウィリアム・ブリットから国務長官

PARIS, April 21, 1939—2 p.m.
[Received 3:02 p.m.]

ボネとレジェは、フランス政府が昨夜、英・仏政府の共同提案に対するソビエト政府の反対提案を受け取ったことを私に知らせた。
ソビエト政府は英仏に対して、三国いずれかへの直接攻撃が起こった際には同時に戦うのみならず、欧州の他の国に対する侵略が起こった場合には三カ国すべてが同時に参戦することを保証すべきであると提案した。


ボネとレジェ両氏は、この種の提案を受け入れることは、現在の相互防衛のための交渉を、架空の「国際連盟」の原理に置くだろうと感じたと述べた。とりわけこの種の保証は説得力に欠けるであろう。彼らの見解は、例えばエストニアに対するドイツの攻撃が起こった場合にフランスの兵士を行軍させることは、そのような攻撃がまずにポーランドに関係した場合を除き、完全に不可能であろう。したがって、エストニアに対してドイツの攻撃が起こった場合におけるフランスの軍事援助の保証は、フランス国民は武器で支援しないであろうという架空の約束であると、欧州の人々は考えるであろう。


本日ソビエトの覚書を研究した後、英国政府との緊密な協力の下に、ソビエトは理解しうるであろうけれども、もし仏・英・露のいずれかがドイツとの戦争に踏み切らなければならない場合に、欧州の他国を支援する義務があるのでこの協定の相手方は即座の軍事支援を行うべきであるとは明確に述べない方式を示唆する、反対提案を準備するであろうとボネとレジェは述べた。


言い換えると、仏・露、そして英・露の間で保証がなされるであろうけれども、それらはルーマニアに言及することなくルーマニアを保護するであろう。
ボネとレジェは、ソビエトの返事が、コミットメントをなすことから脱する願望を示したとは信じていないと述べた。方式は見つけにくいかもしれないけれども、それが見つかるであろうと彼らは確信していた。

 

ついでながら、私はレジェとロバート・ヴァンシタート[英外務省の外交主席顧問]と昨夜食事をした。ヴァンシタートはソビエトとの関係の問題についてレジェと合意とを比較した後、今日ロンドンに戻った。ヴァンシタートとハリファックス伯爵[エドワード・フレデリック・リンドリー・ウッド]との関係は今はとても親密になったけれども、彼とチェンバレンとの関係は相変わらず疎遠であると私は察知した。ヴァンシタートは猛烈に即座の徴兵に賛成している。

 

 

Foreign relations of the United States.1939.V1. | Hathi Trust Digital Library (p.240)

アレクサンダー・C・カーク、モスクワ総領事から国務長官

Moscow, April 22, 1939–10 a.m.
[Received April 22–5:35 a.m.]

リトビノフとの会話は満足のゆくように進行しており、英仏とのセンセーショナルな協力の姿勢を示してきたと、当地の英国大使館は述べた。議論の正確な詳細は依然として入手できないけれども、元の英国の提案に盛り込まれたソビエト宣言の一方的な原則は放棄されており、英仏が採用した立場とソビエトの提携の可能性に関連した他の手段が検討されていると述べられた。極東の問題はどちらの側からも提起されておらず、ソビエトの軍事援助の技術的問題は現在のモスクワでの英ソ間の会談の一部ではないと再度確認されている。昨日、ソビエトの駐ロンドン大使がモスクワに到着した。

 

 

Foreign relations of the United States.1939.V1. | Hathi Trust Digital Library (p.242-244)

ウィリアム・ブリットから国務長官

PARIS, April 29, 1939–3 p.m.
[Received 3:45 p.m.]

ボネは、彼がソビエトに作成した最新の提案のテキストを今朝私に見せた。

この文書は3つの簡潔なパラグラフから成り立っており、第1に、ポーランドルーマニアに与えた軍事援助を理由にフランスが戦争に関与することになれば、ソビエト連邦はすべての軍事力でフランスを直ちに支援する。
第2パラグラフでは、ポーランドルーマニアに与えた支援を理由にソビエトが戦争に関与しなければならないとすれば、フランスはすべての軍事力で即座にソビエトを支援するだろうと規定した。
第3パラグラフには、想定される援助を効果的にするための方策を協定する目的で、会談が即時に行われるべきであるという合意が含まれていた・・言い換えると、フランスとソビエトの参謀間で即座に軍事会談が行われるべきであるということ。

イギリスがソビエトと同様の合意に署名するという条件で、この文書は全面的にソビエトに受け入れられるだろうと、ソビエト大使のYakov Suritzが彼に今朝伝えたとボネは語った。

私はボネになぜポーランドルーマニアについて言及したのかと尋ねた。想定されている国がポーランドルーマニアであり、他の国々ではないことを明確にしたかったので、そうしたのだと彼は語った。

ポーランドルーマニアの名前を省略するけれども同じものを包含する、代わりの文書を提案したと彼は付け加えた。この文書は、東欧やバルカン諸国へ支援を原因としてフランスが戦争に関与しなければならないとすれば、ソビエトはフランスに加勢するだろうと規定し、さらにフランスがソビエトに加勢するだろうとの必要な変更を加えた。
イギリス政府は今朝までにこのフランスの提案を受け入れることを拒否し、ソビエトポーランドルーマニアの名で片務的な宣言をしなければならないと主張し続けたと、ボネは語った。

 

私は今日、エリック・フィップス卿と昼食を取った。それは実際にイギリス政府の立場であり、昼食の前にこの件についての長い電報を受け取ったばかりであると彼は述べた。電報の冒頭、2つのセンテンスだけが解読されており、英国政府がフランスの提案を受け入れる準備ができているかどうか彼は分からなかった。

ちなみに英国大使は、ダンツィヒについてのドイツの主張や、回廊を横切る通路を拒否するため、イギリス政府はポーランドを最大限支援しなければならず、そうなるだろうと感じたと私に伝えた。現段階でイギリスがポーランドを支援しなければ、ドイツへのポーランドの抵抗は崩壊するかもしれず、さらには作られてきたドイツに対する抵抗の体系全体が崩壊するかもしれないことが明白だと彼は付け加えた。

現時点でドイツとイタリアへの抵抗を築くために採りうる最も効果的な措置は中立法の早期の変更であると、彼の政府と同様に、英国大使は感じたと二度語った。

 

ボネは、現時点でドイツに譲歩すべきではないと感じたが、ドイツへの抵抗を強めるためにあらゆる努力をなさねばならず、一週間かそこらで大統領はヒトラーへの見事な返答をなす機会を得るであろう、と付言した。

ボネ、英国大使とポーランド大使[Juliusz Lukasiewicz]は、現時点でヒトラーは敢えて戦争を仕掛けようとしなかったということを彼の演説[1939年4月28日]は示した、との見解を私に表明した。ドイツへの抵抗が増せば戦争のリスクについてのドイツの嫌気も増すであろうし、最終的にヒトラーは妥当な基準で交渉を強いられるであろうというのが彼ら全員の考えだ。