指令 バルバロッサ作戦

 

機械翻訳を利用した個人的な訳ですので誤訳によって生じた損害の責めは負いかねます。おおよその内容を把握するためのものとしてご利用ください。

 

Nazi-Soviet relations, 1939-1941; documents from the archives of the German Foreign Office. p.261-264

 

 

ドイツ国防軍、最高司令官、総統

OKW/WFST/Abr. L(I) Nr. 33 408/40 g K CHEFS.
MILITARY SECRET [Geheime Kommandosache]
TOP SECRET [Chef Sache]
BY OFFICER ONLY
FÜHRER'S HEADQUARTERS 1940年12月18日

 

指令21号
バルバロッサ作戦

ドイツ軍は、対英戦争の終結前であっても、迅速な軍事行動(バルバロッサ作戦)によってソ連を粉砕する準備をしておかねばならない。
この目的のため、陸軍は、占領地を奇襲攻撃から守らなければならないとの制限付きで、利用可能なすべての部隊を使用する必要があろう。
空軍にとっては、陸軍を支援して東部作戦のために強力な軍事力を差し向けることで、
地上作戦の迅速な完了と、敵の空襲による東部ドイツ領土への損害を最小限に抑えることが期待されるという問題になろう。我々が支配する戦闘・武装地域全体が敵の空襲から適切に保護されたままでなければならず、英国に対する攻撃作戦、とりわけ補給線に対する作戦が崩壊してはならないという必要により、この東方での主戦力の集中は制限されている。
海軍の主な任務は、東部作戦の期間中であっても、疑いの余地なく英国に対して向けられたままとなろう。
できる限り、作戦開始予定の八週間前にソ連に対する集結を命じるつもりである。

まだ準備が完了されていない場合には、時間を要する準備は今から開始され、1941年5月15日までに完了されることになる。
しかしながら攻撃の意図を悟られないことが決定的に重要であると見做される。

最高司令部の準備は以下の基準に基づいて行われる。
Ⅰ.概略的な目的
ロシア西部にいるロシア軍の大部分は、重々しく装甲化された楔を前進させることによる大胆な作戦で破壊され、戦闘が可能な部隊がロシアの広大な領土に撤退することは阻止される。
迅速な追撃に従事して、ロシア空軍がドイツ帝国の領土を攻撃することができなくなる線まで到達することになる。作戦の最終的な目標は、おおむねヴォルガ川からアルハンゲリスクまで延びる線から、アジア側のロシアに対する防衛線を確立することにある。
その後、必要に応じて、ロシアに残された最後の工業地帯のウラルは、ドイツ空軍によって排除されよう。
これらの作戦の過程でロシアのバルチック艦隊は急速に基地を失うことにより、もはや戦うことができなくなろう。
ロシア空軍による有効な介入は、作戦開始時の強力な打撃によって阻止されることになる。

Ⅱ.予想される同盟国とその任務
1.我々の作戦の側において、対ソ戦争へのルーマニアフィンランドの積極的な参加を期待することができる。
最高司令部はやがて提携し、それら介入の際に両国の軍隊がどのような形でドイツの指揮下に置かれるかを決定する。
2.ルーマニアの任務は、そこに集中している部隊と共に、ルーマニアに対面している敵を釘付けにし、後方地域で補助サービスを提供することになろう。
3.フィンランドは、ノルウェーから来る再編成されたドイツ北部集団(XXI集団の一部)の集中を隠し、それと共同で軍事行動を行うだろう。また、フィンランドには、ハンゲ を排除する任務が与えられる。【訳注:モスクワ講和条約によりハンゲに駐留していたソ連軍の排除を意味していると思われる】
4.遅くとも作戦開始時に、ドイツ北部集団の集中のため、スウェーデンの鉄道と高速道路とが利用可能になると期待されるかもしれない。

Ⅲ.作戦指示

A.陸軍(これにより余に提示された計画を承認する)
ピンスク湿地によって南部区域と北部区域とに分割された作戦域では、主たる作戦はこの地域の北部で行われよう。ここには二つの軍集団が用意されよう。
二つの軍集団のうちの南部集団(前線全体の中心)は、とりわけ強固な装甲を施した車両化部隊でワルシャワの周辺地域と北部地域から侵攻することで、ベラルーシの敵勢力を全滅させる任務を与えられる。これにより、東プロシアからレニングラード方面に展開している北部軍集団と協力してバルト海に従事する敵軍を壊滅させるため、強力な機動部隊を北部に移動する見込みを生み出さなければならない。レニングラードとクロンシュタットの占領を伴わなければならないこの最も重要な任務を達成した後に初めて、重要な交通と軍備の中心、モスクワの占領を目的とした攻撃作戦が遂行されることになる。
ロシアの抵抗力の驚くほど急速な崩壊だけが、両方の目的を同時に目指すことを正当化できよう。
東部での作戦中であっても、XXI集団の最も重要な任務はノルウェーの保護である。利用可能な増派部隊は北部で使用され(山岳軍団)、最初にペチェンガ地域とその鉱山、ならび北極海航路を確保し、次にフィンランド軍と共同でムルマンスク鉄道に進軍して陸路によるムルマンスク地域への補給を阻止する。

かなり強力なドイツ軍 (二個ないし三個師団) による作戦がロヴァニエミ地域や南部から実行できるかどうかは、そのような集中に鉄道を利用できるようにするスウェーデンの意思にかかっている。
フィンランド軍の主力部隊は、ドイツ軍の北側の前進と連携して、ラドガ湖の西側ないし両側を攻撃して強力なロシア軍を釘付けにし、ハンゲを占領する任務を与えられるであろう。
ピンスク湿地の南で使用される陸軍集団は、強力な装甲部隊でロシア軍の側面深くと後方とにすばやく浸透し、ドニエプル川に沿ってロシア軍を包囲するため、その主要な取り組みをルブリンからキエフ方面にかけての地域でおこなうことにある。
右側のドイツ・ルーマニア集団には次の任務が割り当てられる。
(a) ルーマニアの領土を保護し、それによって作戦全体の南側面を保護する。
(b) 南軍集団が北の側面を攻撃している間、敵軍を釘付けにし、状況の進展に応じて空軍と連動して、追撃中に敵軍がドニエストル川を越えて整然と退却するのを防ぎつつ、そして北部では迅速にモスクワに到達する。
この都市の占領は政治的・経済的に決定的な成功を意味するし、それ以上に、最も重要な鉄道の中心地の除去を意味する。

B.空軍
その任務は、ロシア空軍の介入を可能な限り麻痺させ排除することであり、同様に、陸軍の、とりわけ中央軍集団と一面では南軍集団の、活動の重要な点において支援することである。ロシアの鉄道は、この作戦のために重要な順に、パラシュートと空挺部隊の大胆な使用によって切断されるか、最も重要な付近の目標(河川横断)を強奪されるであろう。
敵の空軍に対してすべての部隊を集中させ、陸軍に迅速な支援を与えるため、主要作戦中に兵器産業は攻撃されないであろう。機動作戦の完了後にのみ、そういった攻撃が検討されるかもしれない・・主にウラル地域に対して。

C.海軍
ソ連に対する海軍の役割は、自国の沿岸を守りつつ、敵海軍部隊がバルト海から脱出するのを防ぐことにある。ひとたび我々がレニングラードに到着すると、ロシアのバルチック艦隊はその最後の基地を奪われて絶望的な状況になるので、その時点よりも前の大規模な海軍作戦は回避されることになる。
ロシア艦隊を排除した後、北側の陸軍の海上からの供給を含む、バルト海のすべての交通の保護が問題になるであろう(地雷除去!)。

Ⅳ.この指令に基づき最高司令官が発することになるあらゆる命令は、ロシアが我々に対する現在の態度を変える可能性に対する予防措置であることを明確に示さなければならない。早期に準備作業に配属される士官の人数はできる限り少なくする。追加の人員は、できるだけ遅く、各個人の活動に必要な範囲に限って説明を受けることになる。さもなければ、我々の準備の発覚を通じて・・その実行の日付すら決まっていない・・、最も深刻な政治的・軍事的不利益が生じる危険がある。

Ⅴ.最高司令官の立場から、この指令に基づいた更なる構想の報告書を余は期待する。
国防軍、全部門の予定される準備は、その進捗を含め、国防軍最高司令部を通じて余に報告されることになる。

 

ADOLF HITLER

 

 

【原文注】この文書には4つのイニシャルの記載がある。明らかにヴィルヘルム・カイテル、アルフレート・ヨードル、ヴァルター・ヴァルリモント、そして1つは不詳。