Stuart E. Grummon 代理公使、1939年6月1日付の報告です。
Foreign relations of the United States... The Soviet Union, 1933-1939. (p.764-766)
機械翻訳を利用した個人的な訳ですので誤訳によって生じた損害の責めは負いかねます。おおよその内容を把握するためのものとしてご利用ください。
The Charge in the Soviet Union (Grummon) to the Secretary of State
Moscow, June 1,1939—1 p. m.
[Received 4:25 p. m.]
282. My telegram No. 281, May 31, 9 p. m.
以下は、本日、ソビエトの新聞に掲載された、外交問題についてのモロトフの演説の概要である。
モロトフは、失敗であり、実のところ更なる侵略的行為を促していると明らかにされてきた、「侵略者への不干渉と譲歩」政策への非難声明とともに、容認されたソビエトの方針に沿って、国際情勢の概括的な批評から始めた。モロトフは、国際情勢の著しい悪化を引き起こしたと述べて、チェコスロバキアの占領、メーメル[クライペダ]の併合、イタリアのアルバニア占領といった最近の出来事を列挙した。ドイツ国首脳による二つの重要な国際条約の破壊は、「アメリカ合衆国大統領、ルーズベルトの平和の精神が染み込んだ提案に対するドイツの回答」であると述べた。モロトフは、イタリア・ドイツ間の、攻撃的な軍事的・政治的同盟の締結に言及し、それはかつて主張された共産主義に対する闘争の正体を現わすものであり、ヨーロッパの主要民主主義国に対して公然と向けられたと力説した後、最近の出来事はヨーロッパの非侵略的な国々の政策に一定の変化をもたらしたと述べた。彼は、ソビエト連邦は油断してはならないし、他国の利益のために紛争に巻き込まれることに反対するスターリンの言葉を忘れてはならないと述べ、当該の政策変更の言行の一致に留保を表明して、一定の地域だけで侵略に反対しようとすることの有効性に疑問を投げかけた。とはいえモロトフは、相互支援についての英国=ポーランド、英国=トルコの協定に具体的に言及しつつ、国際情勢の変化をもたらしたある一定の事実が生じた、と続けた。
上記の前置きの後、ソビエトの外交関係についての特定の問題をモロトフは取り上げた。その概要は次のとおり。
国際情勢における新事実は、侵略に抵抗する目的でソビエトの協力を得たいとの、非侵略的な国々の願望である。ソビエト連邦とそれらの国々との間の政治的関係の強化に向けた交渉のため、侵略のさらなる進展に反して平和運動を築くため、ソビエト政府はイギリスとフランスの提案を受納した。現在の国際情勢におけるソビエト連邦の任務は、「他の非侵略的な国々の利益の方向に沿って」「非侵略的な列国の、確かで効果的な防衛戦線」の構築の方向を追求する。英仏政府と4月中旬に始まった交渉は「まだ終わっていない」。侵略に対抗する効果的な戦線を築くためには、以下の最低条件が必要である。「(1)イギリス、フランス、ソビエト連邦の間での、もっぱら防御的性格を有する、侵略に対する効果的な相互支援条約の締結。(2)ソビエト連邦に隣接する欧州諸国を例外なく全て含んだ、東欧、および中欧の国々に対する、侵略者による攻撃に対抗するフランスとソビエト連邦の側の保障。(3)侵略者による攻撃が起こった場合に、相互に、保障された国々に与えられる、即時かつ効果的な援助の形態と程度についての、イギリス、フランス、ソビエト連邦の間の具体的な合意の締結。それらが我々の見解であり、我々は誰にも強要しないが、我々はそれを支持する。我々の見解を受け入れることを要求しておらず、誰にも求めることはない。しかしながら、我々は、この見解が実際に平和国家の安全保障の利益に対応していると考える。」それはもっぱら防衛的な性格の協定であり、とりわけドイツとイタリアの間で最近締結されたものとは異なり、その基礎として相互利益と平等な義務の原則を持つべきである。英仏の提案の一部は、これらの基本原則に該当していなかった。フランスとイギリスは、ポーランドとの相互支援協定によって直接の侵略に対抗して自国を保障し、ポーランド・ルーマニアへの攻撃が起こった場合にはソビエト連邦の支援を確保するように、自国のために努めたけれども、ポーランド・ルーマニアに対する直接攻撃が起こった場合におけるソビエト連邦への支援の問題を残したし、同様にソビエト連邦の北西にある小さな国々への保障についての彼らの参加の問題を残した。「昨今、英仏の新たな諸提案を受け取ってきた。これらの提案では、侵略者側の直接攻撃が起こった場合の、相互主義に基づいたイギリス・フランス・ソビエト連邦の間の相互支援の原則は既に承認されている。これは純粋に一歩前進であり、加えてこのような疑念に取り巻かれていることに言及する必要がある・・国際連盟規約の特定の点についての疑念も含んでいるとしても・・それが事前に虚構の一歩であると証明されるかもしれないとの。中欧および東欧の国々の保障の問題に関しては、前述の提案は相互主義の観点から見ると何も前進していない。それらの提案は、イギリス・フランスが既に保障を約した5カ国と関連してソビエト連邦の支援を想定しているけれども、侵略者側からの攻撃が起こった場合に中立を守る力を持たないかもしれないソビエト連邦の北西領域3カ国への支援については何も語らない。けれどもソビエト連邦は、その北西辺境沿いの3カ国に関する(保障を受けずに)、前述5カ国に関して義務を負うことはできない。これがイギリス・フランスとの交渉に関する状況である。」